大阪社保協通信 第1174号 2018.1.23
メールアドレス:osakasha@ poppy.ocn.ne.jp 大阪社会保障推進協議会
http://www.osaka-syahokyo.com/index.html TEL 06-6354-8662 Fax06-6357-0846
大阪社保協井上賢二会長からのご挨拶です。
明けましておめでとうございます。
昨年は大東市での現地調査ごくろうさまでした。220人の参加で成功を収めました。軽度者とされた人達が介護保険の制度が利用できるようになったかどうかの検証が必要です。現地での報告集会よろしくお願いします。
今年は貧困の問題で「大阪府民生活実態調査」を企画しています。河南ブロックにお願いして先日、金剛団地で野プレ調査も行われました。その結果を踏まえて調査内容の検討をしています。
国民生活をみると貧富の格差がますます開いているように思います。安倍政権は憲法を改悪し自衛隊は合憲とし用としています。政府はこの秋から現在の生活保護の基準の引き下げを最大5%、母子加算を4000円引き下げ、総額約160億円の削減を行う計画です。社会保障費は削られ、軍事費は史上最高の5.2兆円にもなっています。
アメリカのトランプ大統領は安倍首相と仲良くゴルフを楽しんでいる姿がテレビで放映されましたがその裏ではアメリカは日本の軍備増強の話を歓迎しています。
国保料は都道府県単位となり大阪府単位で決められていきます。今まで自治体ごとに決められ、各自治体の独自の繰り入れで住民の負担を減らしてきました。大阪社保協は1月10日に公表された統一保険料率に基づき府下市町村の一覧表を出していますが収入の低い人達はとても払えない額になっています。国保は国民皆保険制度の下で作られた制度です。すべての国民が医療を受けられるようにつくった制度であり、保険料をはらったら生活できないとは本末転倒しています。私たちの運動で引き下げていきましょう。
昨年は子どもの貧困が話題になりました。各地で子ども食堂ができ、地域で子どもを守る運動として発展してきました。今年もひきつづき運動が必要です。
毎日の診療の中で感じていますが。一人暮らしや老夫婦の中に生活に困っている方がおおぜいいます。認知症の人も出てきています。地域ぐるみで見守りが必要になってきています。プライバシーの問題があり、以前より地域の連携が弱まってきているように思えます。自助・自立が協調されていますが、80才を超える老人は転んだら自分で起きるのも大変という方も増えています。隣近所に住んでいる人に声かけ運動や見守りが必要です。お年寄りは孤立が一番問題です。お互いに声を掛け合って暮らしていきましょう。
人間らしく生きるためにも社会保障の充実が必要です、地域社保協がその運動の中心を担っていきましょう。昨年高石社保協が再建となりました。まだ地域社保協のない地域では社保協を作っていきましょう。今年もよろしくお願いします。 (大阪社保協 会長 井上賢二)
2018年度大阪府国保統一保険料 7割軽減世帯だとほぼ全て値上がり
1月10日大阪府により計算され市町村に説明された「平成30年度事業費納付金・標準保険料率(統一保険料率)」については、大阪社保協通信1172号で解説しましたが、大阪社保協で7割軽減世帯保険料比較をした結果、ほぼ全ての市町村で大幅値上げとなる結果となりました。7割軽減世帯というのは、国民健康保険加入世帯の中で最も低所得世帯という位置づけです。「統一保険料」はこうした最も低所得世帯の保険料を押し上げるものなのです。
なお、表の右端のパーセントは、大阪社保協自治体キャラバン行動事前調査による各市町村国保加入世帯における7割軽減世帯の割合です。一部不明自治体もありますが、概ね3割〜5割となっています。
2017年度大阪府内市町村7割軽減世帯国保料比較
各市町村各モデルケースごとの2017年度7割軽減世帯国保料(医療分+支援金分+介護分)
@現役40歳代夫婦と未成年の子供2人の4人世帯の国保料
A65歳以上74歳以下で年金生活者高齢者夫婦のみ世帯
B40歳母と未成年の子ども2人のシンママ世帯
*黄色の部分は現行保険料より高くなる部分
自治体名 |
保険料 |
7割軽減世帯率 |
|||
@ |
A |
B |
|||
統一保険料 |
65,915 |
33,785 |
49,850 |
||
1 |
大阪市 |
54,857 |
29,933 |
43,935 |
|
2 |
豊中市 |
56,717 |
28,586 |
42,651 |
41% |
3 |
池田市 |
75,325 |
35,698 |
56,158 |
|
4 |
豊能町 |
65,490 |
34,200 |
50,550 |
20% |
5 |
能勢町 |
59,040 |
30,000 |
45,300 |
35% |
6 |
箕面市 |
78,480 |
34,200 |
56,340 |
37% |
7 |
高槻市 |
40,345 |
27,733 |
36,252 |
34% |
8 |
島本町 |
62,946 |
33,174 |
49,212 |
3% |
9 |
茨木市 |
65,604 |
32,910 |
50,106 |
35% |
10 |
吹田市 |
50,634 |
32,449 |
43,617 |
32% |
11 |
摂津市 |
61,355 |
30,516 |
46,858 |
32% |
12 |
守口市 |
65,448 |
35,532 |
51,948 |
48% |
13 |
門真市 |
52,659 |
25,629 |
39,144 |
|
14 |
大東市 |
58,332 |
30,588 |
44,460 |
44% |
15 |
四條畷市 |
59,602 |
28,934 |
44,268 |
36% |
16 |
寝屋川市 |
53,982 |
26,550 |
40,266 |
|
17 |
枚方市 |
52,791 |
26,943 |
39,867 |
35% |
18 |
交野市 |
62,337 |
31,680 |
47,886 |
41% |
19 |
東大阪市 |
58,428 |
28,656 |
44,388 |
49% |
20 |
八尾市 |
58,125 |
29,808 |
44,949 |
35% |
21 |
柏原市 |
61,776 |
30,960 |
47,376 |
40% |
22 |
松原市 |
64,836 |
32,688 |
49,608 |
43% |
23 |
羽曳野市 |
58,485 |
28,977 |
44,616 |
34% |
24 |
藤井寺市 |
60,840 |
31,050 |
46,800 |
38% |
25 |
大阪狭山市 |
60,240 |
29,880 |
45,930 |
36% |
26 |
富田林市 |
61,695 |
31,110 |
47,262 |
50% |
27 |
太子町 |
60,138 |
30,420 |
46,134 |
32% |
28 |
河南町 |
61,170 |
30,480 |
46,770 |
28% |
29 |
千早赤阪村 |
42,258 |
20,118 |
31,991 |
25% |
30 |
河内長野市 |
62,874 |
31,554 |
48,078 |
30% |
31 |
堺市 |
54,936 |
28,368 |
41,652 |
|
32 |
和泉市 |
56,736 |
29,268 |
43,776 |
35% |
33 |
高石市 |
61,188 |
34,800 |
47,994 |
|
34 |
泉大津市 |
55,458 |
28,110 |
42,549 |
43% |
35 |
忠岡町 |
62,541 |
32,325 |
48,579 |
40% |
36 |
岸和田市 |
64,680 |
33,270 |
49,800 |
33% |
37 |
貝塚市 |
58,050 |
30,000 |
44,850 |
39% |
38 |
泉佐野市 |
57,600 |
29,448 |
44,280 |
39% |
39 |
田尻町 |
52,058 |
26,957 |
40,377 |
38% |
40 |
熊取町 |
59,980 |
29,912 |
45,807 |
31% |
41 |
泉南市 |
56,580 |
29,310 |
43,800 |
31% |
42 |
阪南市 |
62,677 |
31,839 |
48,327 |
34% |
43 |
岬町 |
66,126 |
32,628 |
49,377 |
★2月・3月議会にむけて〜地域での運動があるかないかで今後が決まる。
2月・3月市町村議会が目前となってきました。大阪社保協ではこの間、1月12日河南ブロック会議(松原・藤井寺・羽曳野・富田林・河内長野・大阪狭山各社保協参加)、15日「意思統一学習決起集会」(50人参加)、17日北摂・豊能ブロック会議(吹田・摂津・高槻・箕面各社保協及び島本準備会が参加)、22日泉州ブロック会議(岸和田・和泉・泉大津・熊取各社保協及び泉佐野再建準備会)を開催し、学習したうえで地域での運動についての意思統一を図ってきました。
まずはっきりしておかなければならないことは、来年度、統一はできないということ。厚生労働省も現行保険料より高くならないような配慮を市町村に強く求めています。
さらに再来年も統一できません。統一地方選挙があるからです。改めて統一国保の是非、保険料引き上げ問題を大争点とすることが重要です。
6年間の激変緩和の期間が設定されていますが、一般会計法定外繰入で保険料の負担軽減を図ってきた自治体にはこの激変緩和はされません。そして、この6年間に首長選挙と市町村議員選挙が2回あります。つまり、保険料上げるなという住民運動が強ければ強いほど、統一はできなくなるわけです。
当面は、この本計算結果を踏まえ、2月3月の予算議会で大議論をさせるために保険料を上げるなの大運動を地域で作り出すことが必要です。
そして、この大運動を毎年毎年作り出すことが重要。3年後の見直し、6年後の見直しで統一を諦めさせる、そういう地域の運動が出来るかどうかが問われています。つまり、大阪社保協及び大阪の地域社保協の力が試されていると言えるでしょう。
大阪市介護保険料基準額月額7845円!?こんな高い大阪市介護保険料、絶対に払えない!!大阪市第7期介護保険事業計画パブリックコメント24日まで。声を上げよう!!
昨年12月4日、大阪市高齢者福祉専門分科会が開催され、次期「大阪市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画案」が提案・説明されました。
計画案では、大阪市第7期介護保険料分は7,845円、2025年には10,100円になるとの驚くべき試算が出され、また在宅の高齢者の生活支援活動にも高齢者が高齢者の支援を行う「介護予防ポイント事業」活動を広げていくと書かれています。しかし、区ごとの計画もなく、具体的なものはなにもありません。本来であれば、各区で計画案の説明会を開き、保険料や新総合事業の説明をしなければならないところですが、大阪市は12月25日から1月24日までの1カ月間はパブリックコメントを募集するだけです。締切は明日ですが、ぜひパブコメを送りましょう。
★大阪市はいまでも府内で一番高い介護保険料、これをさらに16%も上げる計画!!
基準月額(一般世帯・本人非課税)
現在 月額6,758円・年額81,096円
引き上げ案 月額7,845円・年額94,140円
パブリックコメント要項
1.提出期限 平成30年1月24日(水)必着
2.提出先 〒530-8201 大阪市北区中之島1―3―20 大阪市役所2階
大阪市福祉局高齢者施策部高齢福祉課 「計画の意見募集」係
3.提出方法
(1)送付先 上記2の提出先へ送付
(2)ファックス (06)6202-6964
(3)電子メール koureikeikaku@city.osaka.lg.jp
4.その他
・住所・氏名は書かなくて結構です。
・「素案の該当ページ」は記入しなくてもいいと思います。
・「関連項目等」は 「介護保険料」とお書きください。
【計画案概要版】
http://www.city.osaka.lg.jp/templates/jorei_boshu/cmsfiles/contents/0000417/417400/01gaiyouban.pdf
3月3日の大阪社保協第28回総会にむけて2月4日「大阪社保協地域・団体代表者会議に参加しよう!
大阪社保協は3月3日に「第28回総会」を迎えます。その1カ月前には大阪社保協加盟団体・地域社保協のみなさんにお集まりいただく「地域団体活動者会議」を開催し、各団体・地域社保協の活動を踏まえ、総会議案についても議論し反映していく機会とします。
ぜひとも、ご参加ください。また、別紙活動報告書を1月末までにfaxまたはメールでお送りください。
★大阪社保協2017年度地域団体活動者会議
日時/会場 2018年2月3日(土)13時半〜4時半/大阪府保険医協会会議室
2017地域・団体活動報告用紙
□団体・地域社保協名 記入者名
☐体制 会長 (団体名 )
副会長
事務局長
加盟団体数 個人会員数
□機関会議の開催
・会議の定例化ができている。 幹事会 事務局会議 その他
・定例化できていない。 最終会議開催日 年 月
□定例宣伝行動の実施
・定例宣伝ができている。 今年度の実施は
・定例宣伝が出来ていない。
□今年度(2017.3〜)の学習会等の開催状況〔予定も含め、日時、テーマ、参加者数をお書きください。〕
□自治体キャラバン行動以外の自治体交渉・懇談等の実施。〔社会保障要望、国保減免、介護保険料減免など〕
□今年度取り組んだ、または現在取り組んでいる署名
・ 署名名 集約数 筆
□2017年度・2018年度の重点的な取り組み
☐組織運営で大切にしていること、または悩み、今後やりたいとおもっていることなど
* 1月31日までに