大阪社保協通信 第1166号 2017.9.27
メールアドレス:osakasha@ poppy.ocn.ne.jp 大阪社会保障推進協議会
http://www.osaka-syahokyo.com/index.html TEL 06-6354-8662 Fax06-6357-0846
大阪社保協・シンママ大阪応援団2年と4ヶ月、こんなことをやってきました。今後ともサポートをよろしくお願いいたします。
★2015年5月 シンママ大阪応援団サイト立ち上げ
大阪社保協では、2008年の無保険の子ども解消大運動以降、子どもの貧困解決を運動方針の柱としてきました。さらに、2014年の「大阪市生活保護問題全国調査団」の取り組みの中で、あるシングルマザーさんに出会い、相談にも乗るようになりました。そうした中で、こどもの貧困解決のためには貧困なシングルマザーの諸問題に具体的にとりくむとことが何よりも必要と判断し、2015年5月に「シンママ大阪応援団」サイトを立ち上げました。
シンママとは、シングルマザーのことです。若いママたちは新聞を読みません。テレビも見寝る暇がない人が多く、ラジオも聞きません。ネットが唯一の情報であることから、「シンママ」「大阪」と入れて検索すれば、「シンママ大阪応援団」が出てくるようにこのサイト名にしました。
★これまでのSOSメール
サイト立ち上げすぐには全くメールはありませんでしたが、2015年7月に「相談活動ハンドブック差し上げます」とお知らせに入れた時からぽつぽつとSOSメールが届くようになりました。
これまでのメール件数は以下で、ここにきてグンと数が増えています。理由はいくつかあり、2016年6月に朝日新聞に取り上げられたこと、2017年6月からおてらおやつクラブからのママの紹介が来るようになったこと、7月に毎日新聞に取り上げられたこと、そしてシンママさんの口コミや紹介も増えてきたことなどです。
2015年8月1件、9月1、10月3、
2016年1月2、2月1、4月2、6月12、7月2、9月2、10月1、12月1
2017年1月2、2月2、4月3、6月3、7月5、8月6、9月8、 合計57件
★ママたちの相談内容は、夫・パートナーのDV、借金、依存症、そして全員困窮
ママさんたちの年齢は20歳代から50歳代で年齢層は幅広いのですが、相談内容はよく似ています。まず、離婚原因は夫・パートナーのDV、借金、アルコールやギャンブル依存症。これらは絡み合っています。そして、全員が困窮しています。これまでのSOSは全てこれに尽きます。
★昨年11月から毎月スペシャルボックスを送付。来月10月は18日20日です。
あるシンママさんからこんなメールがありました。
「毎月月末の一週間は預金残高は100円単位の端数になるためお金がおろせず、とりあえず子どもたち優先で食べさせていました。私はパスタに塩コショウのみで食べています」
毎月20日を過ぎると生活費にも事欠くママが多いため、食糧支援を毎月するようになりました。直近の9月は13日と22日の2回に分けて計25世帯に送付しました。毎月10〜20人のサポーターさんから大阪社保協事務所に米、野菜、レトルト食品、缶詰、乾麺、漬物、お菓子、商品券、ビール券、図書カードなど様々なものが送付されてきます。さらには今年6月からは長野県のフードバンクから毎月120キロ以上のお米や野菜が送られ、おてらおやつクラブに加盟する大阪のお寺からお菓子を中心としておさがりが送られてきます。これまで何らかの形でサポートしてくれたサポーターさんは約130人にのぼります。
今月のスペシャルボックスへのママさんからのお礼メールを掲載します。このママさんは今回初めてこうした長文の文書を送ってくれました。
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先程、お米など届きました。毎月いろんなもの本当にありがとうございます。クオカードまで本当にありがとうございます。サポーター通信も全部全て読ませてもらいました。
皆、困ってないようにみえますが、口に出さないだけであって本当は色々あるんやな、、、って思いました。
私も給料日前になると1000円札一枚も入っていない時があります。貯金も本当にありません。でも実母は私が6歳の時に癌で亡くなっていて、父親は再婚して私の子供より小さい子がいます。私が旦那に暴力うけた時や逃げる時、離婚する時に助けを求めるとうちを頼られても困る、と実父と父親の奥さんにいわれてしまい、結局、子供二人を抱えて、着替え何日か分とランドセル抱えて今のところに引越してきました。
市に紹介されたシェルターに二ヶ月ぐらいお世話になり、保護命令をだしたり、離婚も今になっては成立しましたが、友達は一人もいなくなり、話す相手さえもいなくなって、本当に今も孤独です。でも誰にもいったことはなかったです。言えなかったです。
幸い私は、美容師の国家資格があったので仕事はスムーズに見つかったので、お金はギリギリ途絶えることなく子供にはお腹いっぱい、おかずはちくわや卵や豆腐が主ですが、かさまししながら食べさせてあげられていますが、やっぱりそれでもお菓子やジュースは本当にたまにしか買えません。買っても絶対子供の好きなお菓子か?って聞かれると違うものばかりです。
社員ではじめ働いていましたが、美容師は営業後などにレッスンなどもあり、子供もみてくれる人もいないのでパート契約になりました。平均月13万ぐらいがお給料です。養育費は一円もなしです。でも仕事柄、服装にも気をつけないといけなく今となっては服を購入したりするのも
ひとつの悩みなっています。リサイクルショップで安めのやつを探してしていますが(笑)❫
でも、なんやかんやゆいながら、子供がいてくれるから、生活できていますが、 私の本音は本当に毎日毎日孤独感がすごいです。やっぱりなんやかんやいいながら周りのシンママさんは親に助けられたりお金がないといいながらでも外食。んなのをみてると本音なんて言えないですね。
すみません、勝手に話してしまいましたが、通信をみて、理由は違っても私だけじゃない!と前向きな心もらえたような気がします。毎月ありがとうございます。
★絶対にはずせない生活保護申請同行
シンママ大阪応援団はお米など食糧支援はしていますが、安定した生活費確保には生活保護申請は必須となります。8月初めにSOSメールをもらい、すぐにシンママ大阪応援団メンバーでママさんとお会いした時からすぐに動いたケースを紹介します。
夫のDVから逃れるため0歳児と2歳児のこどもを連れて7月末に大阪市内に住む妹の下に逃げてきた木下あゆみさん(仮名)は、○○○区福祉事務所に生活保護申請に出向くも申請させてもらえませんでした。
シンママ大阪応援団にSOSメールが届き、8月7日に面談、その日のうちにその区内の民商さんの会員の不動産屋さんに出向き、家探しをスタート。保証人になれるのが妹さんしかいないということで難航しましたが、遂に9月7日に家を確保。9月11日に同行して生活保護申請受理され、3日後には家庭訪問、9月20日保護決定、9月22日保護費支払い、そして9月25・26日引っ越し完了、という運びとなりました。
本日、あゆみさんからのメールがとどきましたので、そのまま掲載します。彼女とはじめて出会った時、あの大阪市西区で起きた乳幼児放置死亡事件を思い出しました。あのシンママさんも、誰にも頼れず、生きるために子どもを置いて水商売で働きだし、そしていつしか孤独な子育てのしんどさから逃げてあの事件になったのではないでしょうか。このママさんも水商売で働くことも一瞬考えたとあとで言っていました。
しかし、彼女が最初にうけた受付面接員の最初の対応は、多くの人たちが受けている「水際作戦」そのものです。これから大阪市内キャラバンがありますので、その区で懇談の際には問題にし、改善を求めたいと思います。生活保護は何よりも命を救う制度でなければならないのですから。
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シンママ応援団の皆さん、サポーターの皆様、
本当にありがとうございました。
私が大阪に来た理由は旦那のDVで身の危険を感じ2歳半と6か月の子を連れ妹の家に身を寄せました。私自身6歳の頃から17歳まで養護施設に入っていて親などには頼れず妹だけが頼りでした。手持ちもほぼなく妹の家も広くはないのであまり長く居座るわけにも行かず、区役所に子供達を連れて保護申請に行ったところ『まず家を見つけてきて契約して来てください』、初期費用がないんです。誰にも頼れなくて、と言うと『子供を施設に入れて働くかシェルターや母子寮へ行っててください。この状態で生活保護は絶対無理です。まーなんとかして頑張って』と言われました。
私の親がした事を自分の子供に同じことは絶対したくなかったので子供達を施設に入れるって言うのは死んでもしたくなく、かと行ってシェルターや母子寮も外との関わりが一切遮断されるし、常に見張られてると聞いていたので自分が施設に入っていた時と
かわりがないので孤独に子育てするのも嫌でした。
大阪の区役所で生活保護の申請を取り合ってくれなかったのでまず自分が生活していたところの役所へ電話で相談したところ、「こっちならすぐ動くけど大阪は厳しいから1人で行っても追い返されるだけです。」と言われシンママ応援団の事を教えてもらい、すぐにシンママ応援団の寺内さんと連絡を取り始め会うことになり相談を聞いてもらいました。
今までどうしようもなく絶望していてそこで『よく頑張ったね。私達がついてるから大丈夫!』と励ましてもらい泣きそうになりました。
家探しもすごく時間がかかりましたが、良心的な不動産屋さんのおかげでいい家も見つかり、シンママ応援団の方が生活保護申請に一緒についてきてくれ、保護申請ができました。
今は引っ越しもすみ昨日から3人で暮らしています。
今の生活があるのは皆様のおかげです。私1人じゃ本当にどうしようもなかったです。
サポーターの皆様、食料品や食器、 家電家具など本当にありがとうございます。どれも綺麗にしてくれていていて優しさに感動しました。シンママ応援団の方、
荷物を運んで下さった方々も本当にありがとうございました。私は今はまだまだバタバタしていますが子供達と3人で暮らせる事に幸せを感じています。
最後にDVからは本当に逃げるべきだと思います。取り返しがつかなくなっては遅いと思いました。
本当に本当に皆様ありがとうございました。
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