大阪社保協FAX通信   1088号 2015.1.7

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あけましておめでとうございます。大阪社保協・井上賢二会長からの新年のご挨拶を掲載いたします。

 

2015年大阪社保協新年の挨拶

 

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 

昨年12月の総選挙では自民党は得票率では48.1%でしが小選挙区制度のおかげで290議席(75.25%)獲得。国民の世論調査では消費税10%、原発再稼動、アベニミクス、沖縄米軍基地、集団的自衛権行使容認、の重点政策課題で過半数が反対しています。決して国民は自民党を支持したとはいえない状況です。唯一躍進した共産党が注目を浴びています。

安倍政権の進める路線に対抗する私たちのたたかいは容易ではありませんが、こうした国民との共同で国民のための政治の展望をつくり上げようではありませんか。

今年の4月には一斉地方選挙、秋以降には大阪府知事・大阪市長選挙がおこなわれます。地方政治の本旨である「住民の福祉や暮らしをまもる」政治への転換が求められています。まさに地域社保協の要求実現の絶好のチャンスの年です。

 

 昨年成立した「医療介護総合確保推進法」では医療・介護体制の大改革が断行されようとしています。まだまだ国民にはその中身は知らされていません。1月には改革の中身をわかりやすく解説した「もう限界、これ以上払えません」のパンフが出来上がります。3.5万部作りますので、是非地域で学習し運動に役立ててください。

 

 1970年代には全国の自治体で次々と革新自治体が誕生し、4割の住民が革新自治体のもとで暮らしていました。老人医療の無料化をはじめ、大気汚染環境基準、保育所の増加等々、住民の要求が次々に実現しました。一気に政治体制が変わるのではと期待していました。しかし80年代には経済不況のもとで経済界上げての運動で国の政治も革新自治体も労働運動も破壊され、大企業中心の政治に変わっていきました。国民が団結し、たたかう組織が弱体化させられた結果でもありました。

 

もう一度国民が主人公の政治を取り戻すためにも要求実現のための組織づくりと既存の組織がそれぞれの要求を学習し、地域を基礎にして、保守,革新の区別なく団結してたたかう共闘体制が必要です。

まさに地域社保協づくりが求められています。

さらには仕事おこしやエネルギー確保といった新しい視点も重要になってきています。

 

地域の様々な団体や自治体職員の参加も得て、地域の発展も考えなくてはなりません。それぞれの地域の歴史の中で知恵を出し合って、あたらしい組織作りが求められています。

そのためには私たち一人ひとりが力をつけ、自分のまわりの困っている人に手を差し伸べ、地域の人たちとの共同の力で、安心して、学び、暮らし、子育ても老後も心配のない、私たちの町、私たちの国を造っていこうではありませんか。

201517日  大阪社会保障推進協議会 会長 井上 賢二

 

16日、「東大阪市第6期介護保険事業計画案パブリックコメント書き込み学習会」緊急開催。給付見込みも保険料案も提示されない計画に怒り心頭!その場で参加者全員が書き込みただちに送付。

昨年末ぎりぎりに医療生協かわち野の介護福祉事業部長さんから「大阪市の介護保険事業計画パブコメ書き込み学習会の案内を大阪民医連からもらったのだけれど、東大阪市のパブコメ期限は19日で間に合わない。介護事業所で書き込み学習会をしたいので相談に乗ってほしい」とのfaxをいただきました。さっそく連絡をとり、年明け早々に「書き込み学習会」を企画していただくことに。

そして昨日、医療生協かわち野介護福祉事業部と東大阪社保協共催でのパブコメ学習会が開かれ30人が参加、計画案のポイントを学びながらその場で書き込みもしていただきました。

 

★計画案からみる東大阪市高齢者の特徴

 

 ・高齢者のいる世帯のうち6割が高齢者のみ世帯

一人暮らし25,403世帯(32%)+高齢夫婦のみ世帯23,297世帯(29.3%)

→全国平均は一人暮らし(24.8%)、高齢夫婦のみ世帯23,297世帯(28.6%)で、東大阪市は一人暮らし高齢者の割合が高い

  ・持ち家率は54,070世帯(68.1%)

    3割以上が借家暮らし=家賃を払わなければならず、生活費を圧迫する可能性が高い

65歳以上のうち21.4%は就業者

  ・経済的状況が「苦しい」は37

 

★計画案からみる2025年の東大阪の姿

 

・人口は毎年2000人減で、2025年には約47万人に。

・高齢化率は来年度27%を超えるがそのまま27%台を推移。

・高齢者世帯が今後も増加し、一人暮らし世帯、高齢者夫婦世帯が増加。

・認知症高齢者が増加。平成22年には65歳以上に対して9.5%であったのが、12.8%に増

 加。

・慢性疾患による受療が多い、疾病の罹患率が高い、要介護者割合が高い。

・前期高齢者約7%、後期高齢者41%に。

 

★新総合事業開始は2017年度から

 

・日常生活圏域は26中学校区に

・地域包括支援センターは19か所だが、日常生活圏域と整合性なし

・高齢者地域ケア会議と生活支援コーディネーターなどのプランはあるも、具体性はなし。

 

★第6期給付見込みも保険料試算も「後日記載」として記載されず!!後日とは一体いつか?市民をばかにした計画

 

  東大阪市の計画案では、肝心かなめの給付費見込みと介護保険料試算が記載されていません。学習会に参加されていた内海市会議員によると、第1期から今期計画案まで、一度も記載されずに提案がされてきたとのこと。これは市民を馬鹿にした話です。特に市民の8割以上は保険料だけを年金から無理やりとられており、第6期は非常に高い保険料になることが予想されています。 大阪社保協が大阪府に公開させた厚生労働省への報告では、東大阪市は第6期は5828円、2025年には8698円となっており、これは生活を脅かすほどの高額保険料です。

  

★参加者のみなさんがその場でパブコメにしっかり書き込み

 

 学習会の最後には時間をとってパブリックコメントの書き込みをしていただきました。以下、抜粋して紹介しますが、しっかりと学びがいかされています。

 

 □介護保険料は一体いくらまで上がるんですか?

 □介護サービスの利用料が高く負担を感じている方も多いので減免制度の拡充をしてください。

 □生活支援サービス事業の見込み数の根拠はなんですか・

 □「後日記述」というのはおかしい。いつ記述するのか。

 □計画案の一番気になる部分が「後日記述」というのに怒りを感じています。介護保険料がいくらになるのかはっきりとした数字での公表をしてください。

 □地域包括支援センターが中核機関として必要なサービスを適切に組み合わせて提供できるようコーディネーターとしての役割を果たすためには地域包括支援センターの数がすくなすぎるのではないか。

 □事業者・人材の育成と保険者の協力関係の強化について必要な技量を身につけて、とありますが、現在人材不足の中でどのようにして人材の確保を行っていくのか、具体的な内容を教えていただきたい。

 □東大阪市では26中学校区があるが、地域包括支援センターは19か所にとどまり、ひとつの日常生活圏域に2つのセンターがある地域が4追記、ひとりもない地域が1地域に上るなど「身近な存在けになっていない。地域包括支援センターの担当地域を極力日常生活圏域と一致させるよう見直し整理していくとあるが、説明会では高齢者数などから勘案するとされ、全6地域におくとの明言はなかった。今後さらに地域包括支援センターの役割が重要かつかなめになっていくと思われ、生活支援コーディネーターとしての役割もあることから、全地域に歩いて行ける範囲での地域包括支援センター設置を要望する。

 

★各地域でも「第6期介護保険計画案パブコメ書き込み学習会」企画を!!

 

大阪市内ブロックではいち早く116日の学習会を決定していますが、東大阪のように相談していただければ急きょの開催も可能です。パブコメ募集スケジュールは以下ですので、まだ間に合うところはぜひ大阪社保協に講師要請をしてください。

 

大阪府内自治体介護保険第6期計画案パブコメ募集

 

 

2014.12.26大阪社保協電話聞き取り

 

パブコメ募集

ホームページアップ

開始

〆切り

大阪市

1225

126

吹田市

129

17

豊中市

1226

119

箕面市

128

17

池田市

15

126

15日 

高槻市

1210

19

済 

茨木市

123

その後1ケ月

123

摂津市

220

その後二週間

220

豊能町

未定

 

未定

能勢町

 

 

 

島本町

 

 

 

堺市

116

その後1ケ月

116日 

高石市

1225

115

 

泉大津市

1226

124

 

岸和田市

15

24

15

貝塚市

19

130

19

泉佐野市

126

その後2週間

126

和泉市

116

212

116

泉南市

115

216

115

阪南市

18

27

18

忠岡町

 

 

 

田尻町

1月下旬

 

1月下旬

熊取町

 

 

 

岬町

1月下旬

その後20日間

1月下旬

くすのき

1215

15

済 

枚方市

1217

113

寝屋川市

21

220

21日 

大東市

1210

1224

済 

交野市

1224

128

済 

松原市

16

26

16日 

羽曳野市

1226

126

済 

藤井寺市

1月中旬

その後2週間

1月中旬

富田林市

18

127

18

河内長野市

119

218

119

大阪狭山市

123

213

123

河南町

2月下旬

 

2月下旬

太子町

113

213

113

千早赤阪村

2月下旬

その後2週間

2月下旬

東大阪市

125

19

済 

八尾市

17

26

17日 

柏原市

1226

123

済 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

大阪市介護保険事業計画案パブコメ書き込み学習会

 

★日時 2015116日(金)午後6時半〜

★会場 大阪府保険医協会5階会議室

★内容  「第6期大阪市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画案」について  藤原一郎氏(大阪社保協介護保険対策委員)

★参加費  無料

★主 催  大阪社保協 大阪市内ブロック 

★参加申込 fax06-6357-0846まで