大阪社保協FAX通信   1006号 2012.5.14                                        

419日四條畷市国保交渉の次の日から窓口の対応が激変しました!!今後は四條畷市での社保協そして生健会作りを目指します!!

 大阪社保協および北河内ブロックのみなさんには大変大きなご支援をいただきました。御礼申し上げます。

4月15日の「四條畷国保相談会」には電話も含めて15人の方が来られました。その後の相談の進捗と、市の態度について報告します。

 

a)     女性 68歳

・収入は遺族年金月6.5万円と他に収入9万円の15万5千円。家賃が4万円。

・長男は名古屋在住。働いているが給料がきちんと支払われていない状況。

20117月末、次男(34歳)大腸がん手術。その時の医療費(入院費)を毎月2万円ずつ支払っている。

・国保は●●年8月〜●●年1月まで6ヶ月分滞納、それ以降毎月7000円ずつ支払っている。

・信用金庫から生活費を60万円借り、毎月15000円支払っている。

 

→4月17日に、生活福祉課に行き申請。パート収入と年金があるために家賃分を足しても少し、保護費から収入が超えてしまうときがある。その時は63条で請求させていただきます。と、言われましたが、息子さんの医療費がかさむと言うことで、保護の申請をする。ご本人は「たまたまチラシが入っていて助かりました。このチラシが縁で救われました。」と。信用金庫に借金が残っていると言うことなので、弁護士に相談して債務整理を進める。

 

d)男性 78

     自身は後期高齢者医療

     妻(67歳)が国保。妻の収入は年金月55千円。

妻の国保料が高くてしんどい。国保相談会チラシの裏面(減免制度)をみた。もう少し安くならないか。

 

→妻の保険料については本人の勘違い。既に7割軽減されていて、均等割も5割軽減になっている。これ以上はできないという事。本人に確認してもらうが、年齢も年齢なので、もう一度連絡して、生活そのものについて聞き取りを行わなければと連絡を取っている。

 

e)女性 58

     夫が2年前に自殺。建設国保加入だった。(当時の職業は??)

     妻はその後国保加入。22年度・23年度分の滞納が約13万円。市に相談して分割納付をするということにしたがまだ納付書が届いていない。ただ、今の状況では払えない。24年分もスタートするし、どうしたらいいのか・・・・。

・ パートのダブルワークで月収10万円程度、家賃が5万円弱。市役所に一人でいくのは不安、とのこと。

 

→4月25日に相談。今年度の保険料が決まってから、減免も含めて分納の相談することに。生活保護は、パートの収入が保護費を超えてしまっているので難しい。家賃が少し高い、が、もう一度相談するつもり。家賃が超えている分はしばらく自己負担と言う形でも対応出来ないかと考えている。

 

f)男性 

     国保料の滞納が40万円程度。月2万円を分納していたが、払えない月もある。

徴収対策課に相談に行ったが「払えないなら保険証取り上げますよ」と言われ対応が悪かった。「取り上げるなら取り上げてくれ」と言い帰ってきたが、後日よくよく考え、また支払っていくこととした。

 

 →納付相談には同行。離婚に伴う他の手続きも済ませる。6月に納付書が来てから再度納付相談。

 

g)男性 73

     20116月まで生活保護受給。生活保護基準を超えたということで「辞退届」書かされた。しかし、5月と6月とでは収入はなんら変わっていない。

     年金は夫婦で月15万円。

     孫(小学校5年生)を育てている。

     201112月に妻が緊急搬送。3割負担で医療費、薬代がかかった。高額医療費申請もしたが、払い切れず病院に月2万円を支払っているがしんどい。

     四條畷市から社協の総合支援貸付をかりたらどうかと言われているが・・・・。

     借家だが次男の家で家賃は要らないが、リフォームをした際に大阪ガスの100万円のリフォームローンを組み月22千円払っているが残金70万円くらいある。

15万円の年金収入で、国保料、2人の介護保険料、医療費、妻の介護保険利用料。さらに毎月病院への入院時の支払い2万円+リフォームローン2.2万円があり、生活が成り立っていない。

 

  →4月18日に役所に来られる。生活福祉に電話したが、時間がないとのこと、それに年金収入が保護費を超えているので、申請は難しいという返事。

19日、市との交渉後、枚方交野生健会の森田さんとともにもう一度福祉と話す。お孫さんの件で、母子加算ができないのか、何か方法はないか探し、森田さんの方から、児童扶養手当と母子加算の要件は連動しないこと、母子加算をつけていなかったせいで、収入が保護費を超えていたと言うことがわかり、本人にも何とかなるという話をする。

   生活福祉課に母子加算のことを話すと、間違いを認めたので、「すぐに本人のところへ謝りにいってほしい。またその時に申請書を持っていくよう」お願いをした。謝りには行ってくれたが申請は後日役所でと言うことになった。それには同行。奥さんが病院に行かなければならないし、病院の支払いもたまっていると言うことなので、申請は役所が、誤りにお宅に伺った日にしてもらい申請。

申請はしたが、母子加算をつけていなかったときの保護費が恒常的に足りなかったと思われるので遡及をするのか。また、奥さんの年金額が変わったときの報告が遅くなったと言うことで78条を持って保護を廃止しているが、当時「はがきを持ってきて」と言っているのなら、調査権があるのだから調査すれば分かったことではないか。悪意があったとは考えにくいので63条でいいのではないか。という話をしたが、78条を持っての廃止については変更しない。この78条の分は、4月1日に新しい納付書を送っている。これについてはもう少し話し合いが必要だし、話し合い時にあらたに確認したのは、保護停止時の国保の滞納については支払わなくてもいいという手続きをするのか。と質問。「他の方も含めて、国保に保護になりましたと言う報告はするが、その後の時効停止も含めて請求をしないと言う手続きはしていない。払う気のある人については納付を拒まない。」と言う事。この事については、生健会や社保協とともに再度の話し合いが必要。遡及についても、今回は母子加算についてはつけていくが、廃止以前の分については母子加算をつけなければならない状況だったとは認識していない。と、遡及はしないと言う事だった。孫の養育については複雑な背景はあるが、扶助費を出していたのだから、養育をしていた。それに対する母子加算は必要だったのではと考えているので、引き続き交渉が必要。

 

 

h)女性 37

     家族は夫と子2人。夫は有限会社で働いているが社保でなく国保。

     過年度滞納分約100万円があり、昨年10月に役所に相談したら「このままではたまっていく一方で、ちゃんと払ってもらわないと困る。頑張ってもらわないと」と迫られ、やむなく毎月滞納分5000円と23年度分45000円の計50000円を毎月払っていきた。

手取りは42万円あるが、毎月住宅ローン7.8万円返済と借金返済2万円もあり苦しい。保険料をなんとかしたい。

 

→修正申告を行ったが、思ったほど還付はない。生活状況を伝えて6月新しい納付書がきた時に改めて納付相談。役所の対応が交渉以前とは全然違う。減免の方法を一生懸命さがしてくれたり、何年かさかのぼった資料も出してくれ、延滞金の部分についても考えていくと言う事で本人は少しほっとしている。

 

i)女性

     夫は自営業

     19-23分の国保料滞納が663,560円+延滞金239,700円=904,610円。ただし、H22年度分のみ完納。H23年度分国保料は176,760円。

     所得はH21年度91万円、H22.23は不明だが、ほぼ同じくらい。

     固定資産税も滞納。

     2011.8.31に分納誓約をしたが、払えたのは9.10.11月分のみ。12月はあまり売り上げが無く、払えない。

今後、滞納分や24年度の国保料を支払える見込がない。

 

→門真税務署に連絡したところ、確定申告がすんでいるので、修正はできないと言われたが、市役所での住民税については専従者控除をつけて修正申告。修正の手続きをやっている時に、徴収対策課で調べてくれ23年度分の住宅ローン減税の手続きをするようにとアドバイス。できるだけ滞納の分母を減らしていきましょうと、親切な対応。

 

★交渉後、徴収対策課と保険年金課の窓口が激変、とても親切に!でもまだ生活保護窓口では人権侵害も。

 交渉の後では、徴収対策課の窓口、保険年金課の窓口の対応は随分変わったと実感しています。

交渉の時に約束をした国保の減免に関する分かりやすいチラシについては、制作をして納付書とともに送る。また、窓口にも置いておくと、素早い対応です。

 ただ、生保の申請については問題が残るのでこれは、また、交渉の必要ありと考えていますが、ともかく交渉後の市の対応が変わった事と、保護申請につなげた方から「今度の相談会でいのちをつなげました」と言われた事が印象的でした。

 まだまだやるべき事が沢山ありますが、先ずは第一歩です。四條畷での社保協や生健会設立の問題も含め、これからもよろしくお願いいたします。

(日本共産党四條畷市会議員 阿部佳世)

 

     ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

大阪社保協第1回幹事会

日時/場所   519()午後2時〜5時 国労会館

議題       @2012年度自治体キャラバン行動について

          A6月から8月までのたたかいについて

          ※今年度の自治体キャラバン行動要望項目での「地域要求」は、メールで18日昼までに送ってください。